2020年12月03日

誕生日?

2014年の今日は何があった日?
Dscf1001HAYABUSA2が鹿児島から宇宙に向けて打ち上げられた日です。
あれから地球スイングバイに一年、惑星接近まで2年、そこから滞在に一年、帰還に一年と長い旅路の末、カプセルが間もなく地球に帰還します


 今回のはやぶさ2計画が持ち上がったのは、まだはやぶさ1が飛行中の頃。成功かどうかもわからない段階で小変更を加えた改良機を打ち上げるプランでしたが、同じことを二度やることに意義があるのか?一度に何百億もの予算をつぎ込む意味はあるのか?・・・・・2009年に発足した民主党政権の事業仕分けも大きな壁となって立ちはだかりました。さらにリーマンショックに2011年の大震災。予期せぬ財政見込みに何度も予算削減のピンチに遭遇し、満額の予算が得られず、計画白紙撤回の危機に見舞われていました。小さな部品の一つでも発注が遅れると打ち上げ日程に間に合いません。こんな経緯から当初の打ち上げ計画の2010年、2012年のチャンスを逃しています。

 世界で一番目にサンプル回収の大きな成果を上げてきた初代はやぶさ、日本のモノづくりが最高峰にあること、それを支える技術者が沢山いることを改めて世界にアピールすることもできました。

・・・がしかし、技術を伝承しアメリカや中国の追随を振り切ってさらに高い嶺を目指さなければアドバンテージは保てません。若い技術者やノウハウの蓄積も国家として責任をもってバックアップすべき課題です。


 今回はやぶさ2を載せて発射されたのは日本を代表するロケットH2-A、26号機。90分もオンブされてから遠い宇宙へと旅立ちます。正常に機能すれば、大気圏突入前にカプセルを分離したはやぶさ本体はすぐさま軌道変更して地球から遠ざかり、燃え尽きることもなく次のミッションに向けて飛行します。打上からスイングバイまで1年、そこから小惑星まで二年、滞在、観測が一年半、帰還に1年・・・・地球帰還までの3億キロの道のり

・・・・・6年前のブログには当日、こんな書き込みをしていたものです
HAYABUSA回収チームもオーストラリアの現地でささやかな誕生パーティーを開いているとか・・・
宇宙往還ロケットには珍しいヤツです

| 17:03 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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