2020年11月11日
鉄塔風景
富士フィルムフォトサロンで明日まで公開中の藤村里木・写真展「鉄塔風景」
いつも見かける景色のなかで何気ない存在の鉄塔にフォーカスし、主役として取り上げたユニークな視点です。
巨大な鉄塔ともなると高さ30m以上あったり、何万ボルトもの電気が流れていたり、でもその殺風景な送電線のその先には必ず私たちの暮らしがあるのです。
作者が鉄塔を撮り始めた動機もまさにこの点で、とかく風景写真の邪魔者扱いされる鉄塔に類い稀な愛情を注いでいます。
撮影・公開は許可されています
火力発電所で作られる電力も再生可能エネルギーとして生まれる電力もみんな大きな鉄塔をつなぐ送電線経由で届けられます。時として県境の山深い場所で見かけることも少なくありません。上越新幹線や関越道が多くの人を運ぶように電力線にもこうした幹線網があるはず。黙々と仕事をこなしているこうした縁の下、いや屋根の遥か上の力持ちに目を向けてみてはいかがでしょう？p