2020年11月09日

クルマのmirai

梶山経済産業担当大臣がきょう試乗した新型の未来、いや水素自動車の次期型トヨタ・ミライの話です。
重い充電池を載せる割には航続距離の制約がある電気自動車に比べたら、水素で発電しながら走る電池自動車は行動半径も大きく魅力的です。

でも問題点が二つ、大きなタンクとインフラ整備です。
200リッターもの水素を気体状態で運ぶためには頑丈で壊れない高圧タンクを積む必要があり、その形は今ほとんど円筒形に限られてしまいます。
大型バスなら天井上に並べればいいし、大型セダンなら後席下の空間がうってつけです。でも、軽自動車にはちっちゃなタンクしか積めません。小型化・軽量化がこれからの車両側の課題・・・

で、もっと必要なのがインフラ整備の促進・迅速化です。都内でイワタニの水素ステーションを2か所知っていますが、タンクがカラになる前にこのステーション迄たどり着かねばばりません。坂道や冷房・暖房の消費誤差を考えると多少余裕を持たせて・・・・
ガソリンスタンドの様に安売り看板の出ているところを簡単に見つけられる、という社会が来るのに後何年かかるんでしょう?

トヨタ・ホンダのような大メーカーがいくら頑張っても、こうしたインフラが整備されるには途方もない資金と時間が必要です。そもそも何から水素を手に入れるか?これも重要な問題です。

今の(リチウムイオン電池)電気自動車は街中に張り巡らされた交流200ボルト電源があれば容易に充電することが出来、数百万の投資で急速充電器を設置することも可能。インフラ整備は着々と整いつつある、と言えなくもない状況です。

Dscf5228


ゼロエミッション化を本気で推進したいのなら、車両価格を購入補助で引き下げる以外にインフラ整備の巨額な手間を何とかしなければなりません。現政権に本当にその策略があるのかどうかはわかりませんが、メーカーの開発努力だけではどうにもならないだけにここはひとつ思い切った政治判断をお願いしますっよ、スガそーり!!

| 23:11 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

■コメントはこちらへ


保存しますか?
(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)


2024年 4月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

バックナンバー

カテゴリー