2019年07月02日

偏愛音楽再生機器

発売から40年、SONYウォークマンも今では過去のアイテムになってしまいました。
好きな音楽が屋外でも、車でも、電車の中でも繰り返し好きなだけ聴ける、画期的な音楽文化の始まりでもありました。

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でも、その発売前、すでにソニーはほぼ同じ大きさのプレスマンというカセット・レコーダーを発売していました。ウォークマンとほぼ同じ大きさ、これを学校の行きかえりに持ち歩き、早朝録音した大学受験ラジオ講座を聴きながら通学したものです。
午後の帰り道はお気に入りのカセットに入れ替えて大船駅までリスニングタイム......お気に入りだったチック・コリア、TOTO、ラリーカールトン、リンダロンシュタットも矢野顕子もシュガーベイブも松原みきも1人東海道線の車内で独占していました。
同じころ、ソニーの社内でもこの機器の音質の良さに注目が集まり、ステレオ化したうえで録音機能を持たない再生専用機としてウォークマン・初代が誕生したのです。

モデルチェンジの毎に進化し,FMラジオ内臓型や防水タイプ、カセットケースと同一サイズ(?)といった不思議なカラクリの機種も現れ、CDプレーヤーが普及するまでの間、どこへ出かけるにも手放せない存在となりました。
ウィンドサーフィンを楽しみながら海の上で聴いたスティービーワンダー、成田行きの便を待つ間に出発ロビーで繰り返し聴いた Nat King ColeのUnforgettable・・・・・同じ曲を再び聴くたび思い出のシーンが蘇ります。

ウォークマンを追いかけるように数年後にはCDプレーヤーが登場、その10年後にはMDプレーヤーも登場し、今世紀にはiPodで店頭に出向かなくても購入出来るダウンロード文化が開花、もはや所有では無くストリーミングで好きなだけ聞き放題のサブスクリプション文化へと、ウォークマンのあり方も考えられないくらい変容しました。

とはいえ、まだまだ我が家にはカセットテープもカセットデッキも全然現役。愛車のセンターコンソールにはCDチェンジャー内臓のカセットデッキが燦然と輝いています。

| 10:34 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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