2019年06月12日

六本木320i

まだ昭和だった時代に六本木カローラと呼ばれるほど、飛ぶように売れた輸入車がBMWの320や318でした、当時は一番お買い得な3シリーズと呼ばれた機種で、今もなお輸入車販売ランキング最上位の常連です。モデルチェンジしてもその完成度の高さ、まとまりの良さは常にBMW随一と言っても良く、近年はそっくりなプロポーションなイタリア車も現れるほど・・・・

今、ヒルズのカフェスペース前に最新型の320iが展示されています。代を重ねてG20系、ちょっと見には旧いF10,30系と見分けがつかないくらい地味なモデルチェンジです。Dscf4059 ・・・・最新型のアクセントはリアドアの三角窓に六角形のモチーフが加わったのと、グラス・コクピット化を果たしたインストルメント・パネル。スピードメーターの輪郭も六角形がモチーフで、運転席に座るといやがうえにも新型であることを印象付けられます。Dscf4057 イグニッション・オンにしてからの話ですが・・・

BMWの何より強力な魅力は直列6気筒エンジンのスムーズさで各メーカーがお手本としたものです。が、エンジンルームにはもはや6気筒エンジンは見当たらず4気筒のターボが載っています。パワーに不足はないのは当然、排気ガス基準も睨んだうえでの搭載で、もう敢えて重く長大な6気筒を載せなくても・・・・ということでしょうか。

Dscf40603シリーズと言えば最近はボディサイドの前傾姿勢の大胆なプレスラインが特徴的で、3シリーズをもっともアグレッシブに見せるポイントでした。今回彫の深いプレスラインは姿を消し、数世代前のデザインに戻ったようにすら感じます。とはいえ、何世代経っても大きく印象の変わらないのが最近の3シリーズ。(とりわけワゴンボディは)これだけの台数が溢れると都内の景色の一部と言ってもいいくらい・・・・似たような存在は4年ごとにモデルチェンジを繰り返した昭和の時代のクラウン・タクシーくらいしか思い浮かびません。

さて、気になるのはこの数年後に登場するであろう次期モデル。あともうひと世代ガソリン車の時代が続いているのか、今の世代でガソリン車は終わりなのか?少なくともマニュアルミッションを駆使して峠道を楽しめるのは今の世代が最後と覚悟しておいた方がいいのかもしれません。

| 21:04 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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