2019年02月22日

タッチダウン成功

小惑星探査機はやぶさ2の最初のタッチダウンが見事成功を収めました。着陸の瞬間はホンの数秒でしたが、上昇用エンジンが残したと思われる噴射跡も地表に残されており、各種データも着陸成功を裏付けるものとなっています。
もしも60センチ角よりも大きな岩があったらアウト、緊急回避のプログラムも準備されていました。ほぼ太陽の向こう側、電波で往復に2,000秒は掛かろうかという遠さ!想像外の彼方のオペレーションです。



ここに来るまで14年、最初のトライは2005年のある日曜日。初代のはやぶさはまだ、日本でもあまり知る人がなくニュースの冒頭の項目になることも稀でした。結局最初のトライでは地面に暫く横たわったまま、所定の弾丸発射もままならない状態だったことが判明します。
おまけに帰り道には電波の交信が途絶したり、イオンエンジンが全滅寸前に追い込まれたりと、満身創痍でおまけに捨て身の覚悟で予定に無かった大気圏突入を強いられ、文字通りの星屑になってしまったり・・・・・

でも、そんな失敗も数多くのドラマを生み、今回の成功への伏線となっています。もちろん無事に地球に帰還してカプセルが回収できるまでは予断を許しませんが、サンプル採取という最大目標を達成できた(と思われる)のは実に喜ばしい限りです。計画では採取されたと見込まれる試料の量は0.1グラムですが・・・・・

| 14:11 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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