2019年01月13日

今年で20歳

トヨタが97年のモーターショーで発表した大衆車の新顔、ヴィッツがデビューを飾ったのはちょうど20年前の今頃・・・・ 当時のトヨタと言えば21世紀を目前に控えて様々な模索にトライしていた頃でもありました。燃費二倍を目指したプリウスを筆頭に 小型セダンにクラウン並みの乗り心地と質感を与えたプログレ。ミニバンとワンボックスを足していいところ取りを狙ったOpa・・・ 異業種交流と社内ベンチャーをミックスしたWILLブランドを立ち上げたり、カローラを名前ごと刷新して全くの車種に脱皮を試みたり・・・・・・・・

その多くは一代限りで消え去る運命にありましたが、スターレット、コルサ、ターセルといった大衆車を丸ごと刷新したヴィッツはカローラを脅かすほどの人気車種に成長したものです。 デビュー当初はそのあまりに広い室内空間と斬新なデザインが魅力で、真っ先に購買欲をそそられましただけでなく、ナンバー付車両によるワンメイクレースも開催されて、吊るしのレース車両が買えたりもしたものです。 実際にサーキットで走らせてみれば最高速は180kmも出るし、コーナリングのスリルや前綸駆動の難しさを学ぶ教材として最適でした。重心高が高いのが玉にキズではありましたが、レースの楽しさを大衆化した功績はほかのどの車種よりも大きなものでした。

そんなヴィッツも、プリウスよりも長いモデルチェンジサイクルで3世代・20年を経過しました。そろそろ次世代モデルも気になる時期ですが、欧州にはプジョー200系,VWポロといった強敵が控えており、大規模なイメージチェンジは難しいかもしれません。反面内容を熟成した、より完成度の高いモデルに生まれ変わることは十分予想できます。 日本市場には来なくなった2ドアボディやマニュアルミッションも気になりますが、WRCカーとしての活躍もまた、見逃せない存在です。

| 09:50 | カテゴリー:吉田雅彦


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