2018年06月08日

そして家族になる

目黒区で五歳の女の子が虐待を受けた末に衰弱死した事件。このあまりに理不尽なニュースにやりきれない気持ちで一杯になります・・・・
折しも今日から公開された映画「万引き家族」にも、とてもよく似た境遇の五歳の女の子が登場します。映画は是枝裕和監督の原案、脚本による架空の物語とはいえ、もしも亡くなった女の子が誰かよその人の目に触れることがあり、その人が映画のような暖かい家族の一員であったなら・・・・
どうしても映画に登場する五歳の女の子と、亡くなった五歳の女の子を重ねあわせて見ずにはいられませんでした。
公開の日にこんなニュースが問題になっているとは、監督自身も予期してなかったのかもしれませんが、その偶然の一致には不思議な因縁を感じてしまいます。

物語の展開は謎解きの要素もはらんでいるのであらすじには触れませんが、亡くなった五歳の女の子が、もしも仮に数日間だけでも映画の中のこんな家族と一緒に暮らす時間を持てたとしたら、彼女の心にどんな思い出が刻まれていたことでしょう・・・・・(映画の中ではリリーフランキーや安藤サクラ演じる家族とそろって海水浴に出かけた光景を楽し気に絵に描くシーンが印象的です)
そう考えると、亡くなった彼女がますます不憫に思えてなりません。

今朝のヘッドラインニュースでお伝えしたニュースには児童相談所など自治体側から、県警や警視庁など所轄の警察に虐待の情報を提供する際の基準がないことが問題視されている‥‥という項目がありました。・・・・・今回の東京都のケースでも警察への虐待情報の連絡はありませんでした・・・・・・・・

| 19:10 | コメント(2) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

あの手紙…やり切れないですな。
もちろん親が悪いに決まっているけど、体制がなってないというところが一番の問題ですね。
児童虐待に対する児相や警察などの体制の根本的欠陥が露呈したという意見も聞きますが、もし根本に欠陥あるなら直せないですよね。

投稿者 JT : 2018年6月 9日 07:34

子供には親を選ぶすべがない‥‥もしかしたら是枝作品の隠れたテーマだったかもしれません。
自治体の半分では、まだ児相から警察への情報基準が不備という状態ですが、今回の場合は東京に転入した時点で、元の自治体からの伝達があったにもかかわらず、訪問や調査が充分されなかったことが残念です。今の行政システムではまだまだ、次の犠牲者発生を食い止めることは無理のようですね

投稿者 吉田雅彦 : 2018年6月10日 21:59

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