2017年09月14日

ダンケルク、迫真の空中戦

公開中の戦争映画ダンケルクは英仏海峡を舞台にした第二次大戦初期の史実を描いた作品。
ですが、英雄の戦果も人気俳優も登場しません。おもに三つのシーンを同時並行で、ひたすら生き延びることに必死で格闘する戦士、戦場に駆り出された庶民の姿をスリリングに描いています。
全編途切れることもなく流れる効果音とも不協和音ともいえぬBGMがちょっと五月蝿い印象もないではありませんが、スリリングな緊迫したシーンの連続・・・・

映画作品としては迫力のクライマックスや感動のエンディングに欠けるかもしれません。でも実際に起きた戦争の大半はこのような淡々としたシーンの連続なのかもしれず、この作品はドキュメンタリーっぽい展開で戦争というものを描いてゆきます。
もし70年以上前にYoutubeやライブストリーミングがあって、戦場の様子をリアルタイムで覗いたらこんな光景の連続だったのかも・・・・・

戦時中のカラー記録フィルムのように、色彩を微妙に補正しているのでリアリティはまずまず。戦闘機の描写も悪くありません。FURYがヒットしたお陰か、客席も男子トイレもまずまずの混み具合、ですが今後証言者や経験者が減ってしまうとこうした映画にリアリティが添えられるか?あと、十数年も経ったら誰も真贋の程を指摘できなくなる時代がやってきてしまいます・・・・・・

参考までに、コクピットが映る戦闘機は英空軍の名機スピットファイアーで、敵機はエンジンカウルが黄色く塗装された単発戦闘機、メッサーシュミットBf 109。こちらはコクピットの描写がありません。ガル・ウィングの主翼が特徴的な急降下爆撃機はユンカースJu 87。最初に登場します。双発エンジンの爆撃機も皆、ドイツ軍機です。空中戦のシーンでは是非参考になさってください。

| 19:22 | コメント(2) | カテゴリー:吉田雅彦

コメント

試写で観ました。さすがC・ノーラン監督、陸海空を舞台にした時間軸組み換えの描写は見事。機銃音や秒針音の効果はなかなかの緊張感。戦闘機同士のドッグファイトも迫力満点。ただ、人物描写の掘り下げが皆無な上、似た軍服と顔立ちのせいでキャラが分かりづらいのが難かも…。

投稿者 JT : 2017年9月15日 06:56

見る人によって大きく評価の分かれる映画でしたね。空中戦のシーンは実際に実機を飛ばしているだけに文句のつけようがない完成度でした。多少ドラマチックに誇張している部分もありますが、ノイズも実物から本物を採っているだけにリアルさでは今までにない傑作なのかもしれません。監督は商業的な成功とか意識せずに職人技を発揮したのかも。個人的にはfuryに軍配を上げたいと思います

投稿者 吉田雅彦 : 2017年9月16日 08:21

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