2017年05月07日

ダイエット?リバウンド?

80年代終盤、ときはあたかもバブル時代、消費税導入と引き換えに乗用車の物品税が廃止され実質的な減税に。国産車が一年に770万台も売れたバブル時代の到来です。同時に3ナンバーに課せられた禁止税同様の税率も適正化され、国民はこぞって高級車を買いに走りました。車庫が足りなくなったのも懐かしい思い出です。
この頃、スカイラインに一大転機が訪れます。それまでの大型化・高級化に背を向けてコンパクトなボディ、四輪マルチ・リンクといった走り重視のサスペンションを得て衝撃的な変身を飾りました。前後のサスは、車体が沈み込んでもタイヤが地面と垂直に保たれるよう巧みに動きます。さらには噂されていたGT-Rがついに復活。四輪駆動に後輪操舵、もちろん6気筒4バルブ・ツインカムはインタークーラー・ターボチャージャー付きです。
価格も440万円以上したのに、毎月数百台が売れるほどの大繁盛。ビジネスとしても大成功を収めました。
DSCF2021.JPG
このあとに続く9代目はライバルたちと同様大きく豪華に生まれ変わりました。しかし、バブル景気はすでに過去のもの・・・・あとを追ってGT-Rもモデルチェンジを受けたものの人気の高さは車重の軽い先代の方が上でした。

そのあとの34系では再び軽量化・小型化に取り組むなど行きつ戻りつの迷いが伺えます。車重の軽いR32GT-Rがいまもって高い人気を保ち続けていることからも32系のポリシーがいかに正しかったかを裏付けています。反面この世代では後席が狭いとクレームがつき大型化を図った経緯もあるので、開発者は難しい選択を迫られます・・・・・ハコスカ以来となる4ドアGT-Rが生まれたのもこの時代、今のところ二種類しかない4ドアのR(BCNR33もまた伝説の一台です。

| 19:19 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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