2017年05月14日

お寺はつらいよ

少子高齢化に伴う働き手の不足・・・製造業に限った話ではありません。サービス業も然り。ではお寺の場合はどうなのか?
それ以前に人口減少に悩む地域では檀家の減少という問題もお寺にとって深刻です。
では、そんなお寺の住職はどうやって世代交代を図るのか・・・・大抵はお寺に生まれた長男が跡を継いで・・・・となりますが、必ずしも男子が生まれるとは限らないし男の子が素直に「家業」を継いでくれるかどうか・・・・

最近はネットで相場を調べたり、ポチッとするだけでお経を読む住職を選択したり・・・・この業界にとっても価格破壊は脅威にようです。お布施は非課税だからいいよなあ、というのがよく聞かれる言葉。でも、国民年金も健康保険も住民税も自腹で払っています。そればかりか賞与もなく退職金もない、いわゆる非正規雇用とさして変わらないのが実態です。
都市部の収入の高い檀家をたくさん抱えるお寺ならいざ知らず、シャッター通りと呼ばれる商店街に多く檀家を抱えるお寺さんなどは存亡の危機に立たされている・・・・という話、最近戴いた新潮新書「お寺さん崩壊」には、こうしたお寺さんの直面する現実がリアルに描かれています。著者の水月昭道さんは現役の住職にして九大大学院を出て教鞭もとるという経歴の持ち主。実際に自らお寺の収支報告を詳らかにしたうえで、将来の日本の寺院の行く末を按じています。
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お寺に生まれた子はクリスマスを祝っちゃいけないの?お寺が出来る営業努力って、いいお経を読むこと?早く読経を済ませること?様々な疑問に答えてくれます。

・・・遠い実家で不幸があった!檀家になっている寺が廃寺していたら?・・・・結構深刻で、あながち有り得ないとも言えない現実です。

| 21:40 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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