2016年11月19日

始まりの冬

今年もヒルズはウィスキー・ヒルズに衣替え。ちょっと前にも飲み比べセットに挑戦しましたが、再び世界の5大ウィスキーにお目にかかれるチャンスが巡ってきました。
whiskyhill.jpg
さて、秩父市にある酒造会社「ベンチャーウィスキー」で産声を上げたシングルモルトウイスキーが海外の権威あるウイスキーコンテストでも受賞したりと、国内でも高まるモルトウィスキーへの関心。そんななか北海道の厚岸(あっけし)に国産ウィスキーづくりを目指す新しい蒸留所が産声を上げました。サントリーでもニッカでもない小規模な新しいウィスキーメーカーの誕生です。
(東京の)食品原材料の専門商社堅展(けんてん)実業が、ウイスキーの製造を始めたもので、このほどスコットランド製の蒸留器「ポットスチル」に火を入れ、樽三本分の原酒を造りました。最初は無色透明な原酒ですが北海道産ミズナラの樽に詰られめ、3年以上の熟成に入ります。北海道では竹鶴正孝が余市蒸溜所で始めて以来、80年ぶりのゼロスタートです。

真夏でも比較的冷涼な北海道太平洋岸の厚岸、特急列車に乗っても釧路止まりで根室本線を一両だけで走るディーゼルカーに乗り換えてようやく到着する小さな漁村です。すぐ近くの釧路では真夏日もごく稀で、本場英国にも似た環境はウィスキーならずとも居心地の良いロケーション。しかも大麦をスモークするのに大切な役割を果たす泥炭(ピート)が豊富にとれるという好条件がそろっています。3年以上は熟成を重ねた厚岸産のウィスキーに出会えるのは2020年以降の話になりそうです。余市にも似た海沿いの蒸留所でニッカとはどんな風に違った個性を醸し出せるのか?製品化が今から待ち遠しい限りです・・・・・・

| 13:56 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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