2016年08月24日

国内初の・・・

川崎重工で9,10号車が公開された新型豪華列車/TRAIN SUITE 四季島(E001系)はちょっと変わった新顔です。電気モーターとパンタグラフを載せた寝台夜行電車というのは、これまでにもありましたが新幹線用となった青函トンネルや北海道内の非電化区間も直行できる初めての形式です。
例えば、出雲や高松を結ぶ寝台特急電車サンライズは青森以南の電化区間は原則、乗り入れできますが青函トンネルは新幹線用交流25000ボルトなので、ほかにはここ専用の貨物電気機関車しか通れません。四季彩は25000V対応として北海道上陸を果たし、函館から北へは搭載したディーゼルエンジンが稼働します。つまり、線路が荷重に耐えられるなら日本中どこでも走り回れるオールラウンダーと言う訳です。
当面は北海道方面の貸し切りツアーが予定されますが、日本の景気が上向き続け、列車の豪華な旅を両親に贈る働き盛りの人口が増えれば第二編成、第3編成の落成も夢ではありません。
この列車が運行するころ、消費税のアップも気になりますが切符の売れ行きが想像以上で、柳の下の蛙が増えることを願ってやみません。

さて、今日発表されたニューカマーがもう一つ、高速道路などでの単一車線でアクセル、ブレーキのほかハンドル操作も勝手にやってくれる自動運転を実現したミニバン/日産セレナが発売されました。原則一般道では作動せず、十秒以上ハンドルから手を放したり小雨が降ってワイパーを回すと解除される仕組みになっていて、飛行機のオートパイロットとは違います。手放しでどこまでもクルマ任せに・・・・というわけにはいきませんが、いずれ実績を積んだら不可能ではなくなるでしょう。
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たまたま時を同じくして国内では初めてポケモンGO使用中の運転による死亡事故が起きました。もちろん安全義務違反尾を犯した運転者の犯罪です。しかし、ゲームを配信した側の責任は100%免れるものでしょうか?この手の危険性はリリース前後から繰り返し言われていたこどで道路周辺50m以内にはスポットを設定しない等の対策も取り得たはずです。そうした対策を講じないまま各種の問題が挙げられた以上、ゲーム開発メーカー側も応分の責任を負うべきではないでしょうか?
自動運転についても、さらに直接人命にかかわるケースが想定されます。この点はメーカーも十分予測、対策を講じる余地があるはずです。新型セレナでは日本国内の高速(自動車専用)道路で、すべて走行テスト済みということで、余程のことがない限りは大丈夫でしょう。しかし得てして新開発のデバイスには未知の事象が待ち構えているもの。高速道路上に寝そべっているツキノワグマを感知できるか?データにはない信号機が高速上に新設された時にはどう対応するのか?・・・・・・・・・・・・
実用化されればテスト時とは違って様々な特異条件が発生します(テスラのカメラが逆光に幻惑されて衝突事故が発生したりとか)なのでこれから先、トライアンドエラーを繰り返しながら完成度を高めていかねばなりません。もしも、その過程で事故が起きたなら・・・・・・・・これは難しい問題ですが、将来手にできるであろうメリットを考えると、避けて通れないプロセスなのかもしれません。自動運転があれば避けられたかもしれない事故は無数にあります。一台でも多く、早く普及してもらいたい技術です。

| 23:46 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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