2015年11月07日

セゲユサン=世界遺産

韓国語には全体の8割近くを占めるとされる漢字語(本来は漢字で表記)と大和言葉にあたる固有語(ハングル文字で表記)があるのだが、日本からの独立後は漢字語のほとんどがハングル文字で表記されるようになる。

実は漢字語の多くは36年間にわたる日本の統治下で定着した和製熟語。そのまま漢字を使い続けると、日本文化が生活に根付いてしまった事実があからさまになるため、韓国政府は急速に漢字追放政策を進めたのだ。

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漢字語の読み方は日本語の音読みとよく似ている。高速道路=コーソットーロ、運動=ウンドン、図書館=トソグヮン、世界遺産=セゲウサンなどなど。しかも、韓国語の音読みは基本的に一つしかないので、ルールさえ覚えてしまえば、日本人なら誰でも簡単に読むことが出来るのだ。

さらに、2つの言葉は語順が全く同じなので、日本語をそのまま順番に置き換えれば文章が完成する。もし今も漢字表記が定着していたとしたら、お互いにもっと親近感を持てていたのかもしれない。

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兄弟のような存在の日韓両国。日本文化の礎はそのほとんどがかつて朝鮮半島から伝わったものであるし、韓国の近代化は日本の植民地時代に端を発しているのも事実。

先日ようやく首脳会談が開催されたが、日韓国交正常化50周年を機にお互いが大局的見地で融和できないものだろうか。日韓文化ウォッチャーの1人として切に願うばかりだ。

服部 陽介Official BLOG
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| 08:59 | コメント(0) | カテゴリー:服部陽介

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