2015年09月10日

クマちゃんなのにね

 話題の映画Ted2が公開されました。可愛い顔して親と同伴指定の映画。IMGP9407.JPG
 そりゃあ●ンコだのゲ●だのに加えて、●いえ●だのが出てきちゃうと観賞後のデートのその後に向けてのムードづくりもメチャメチャになろうかというもの。実際、客席は彼氏非同伴の若い女性ばかりでなくオッサンの姿も少なくなかった~!
 物語は「1」と同じようにグーグルの地図から東部ボストンの町にズームイン。ボストンといえばアリーマイラブの舞台にもなった・・・・・ということはキャリスタ・フロックハートみたいな、細身のワンレン・清純派の美人弁護士が登場?・・・ ・・・・・するんです。演じているのはマンマミーアの新妻、レミゼラブルのコゼット役、そして次回のボンド・ガール(@スペクター)の座までも射止めたアマンダ・セーフライド、彼女が新米の弁護士を演じます。

 実は彼女,セス監督の作品には二度目の出演、それも信頼を寄せた彼女の方から次回作への依頼を持ち込んだというから,その入れ込みようが伺えます。で、こうしたキャスティングは当然恋のお相手になるわけで誰のお相手か?というと・・・・・
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 オープニング・ロールからいきなりミュージカル映画を思わせるダンス・シーンが織り込まれていたり、ハッピーエンドで終わるかと思われた終盤、思わぬ展開に思わず涙を誘われたり・・・・もう、監督の思うがままのマジックには脱帽です。なんとなくディズニー映画ふうのタッチも感じられ、「3」への期待がますます高まります。月夜の晩にアマンダセイフライドが唄う「Mean Ol' Moon」のシーンにどうつなげるか?ストーリー展開の強引さも見どころですが、クルマが突っ込む納屋から広大なマリファナ畑まで、全て美術さんの手による大工仕事というから驚きです。というか、よくやるね。大都会ニューヨークの街中でもロケが敢行され、もはやコスプレが世界に通用する文化であることも描かれています。
 映画に詳しいほど、そこここにちりばめられたパロディのもの凄さに驚かされますが、ある意味アメリカの歴史、文化をも大きく皮肉っている所が人気のゆえんでもあるでしょう。実際にアメリカ南北戦争前後の時代、ある元・奴隷が北部の奴隷制のない州で「自分は他人の所有物ではない。人間だ」と裁判に訴えたエピソードが土台になっています。

 そんな堅い話は抜きにしても、劇中、懐かしいキンタクンテ(映画:ルーツのワンシーン)が登場したりディズニー作品を引き合いに出してギャグにしたり、Tedのダイビングシーン、カーチェイス、大乱闘シーンも盛りだくさん。セリフの大半は平易な単語で聞き取りやすいので、是非字幕版でご覧頂くことをお奨めします。

| 21:19 | カテゴリー:吉田雅彦


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