2015年06月09日

ショートストーリーなごや

 ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2015 (Short Shorts Film Festival & Asia)の中でも、地域発信の作品を集めたユニークな作品集が「ショートストーリーなごや」です。名古屋を舞台に撮影されたショートストーリー・・・・
 八月十六日の散歩は定年を迎えた男の何気ない日常から始まります。ランニング姿で投稿する男子生徒ふたり、彼らはどこから来た何者なのか?実はふたりのうち一人は若い日の自分自身でした。将来の夢を語り合い五十年後の自分たちは?と問いかけます。そしてもう一人の男の子は、五十年前のある日・・・・・
 彼らの目から見た五十年後の名古屋市内という目線で描かれた作品、・・・・・五十年前私も名古屋市民の一人として、近所の小学校に通っていました。

 近所には南山(なんざん)大学や名大のキャンパスがある住宅地、今では人気のお店が点在すると聞きますが、当時は日赤の大きな病院と八事(やごと)という変った地名くらいしか印象に残っていません。走り回る車はトヨタ車が多かったものの、日産セドリックやブルーバード、それに愛知機械のコニーというファッショナブルな軽自動車も目立ちました。この愛知という会社も昔はヒコーキ屋で戦後は自動車作りに転進しましたが日産の傘下に吸収されブランドは消滅しています。愛知に工場を持つメーカーとしては三菱も有名。三菱360という軽自動車は三菱ミニカの先行モデルとして開発、マツダのキャロルと並んでマイホームの玄関前に誇らしげに停まっていたのが印象的です。

 あれほど街中にあふれていた三輪トラックも路面電車も今では見られなくなりましたが、街を走る車の何割かがモーターと電池を積んで走るハイブリッドカーに入れ替わっている所が21世紀らしいところでしょうか。名古屋の街中も昔の面影をしのばせるものはほとんどなく、同じ幼稚園に通っていた同級生も今頃はどこでどうやって暮らしているのか・・・・・・・・・話が大きく逸れました・・・

 作品「笑門来福」は若い女性監督が実在の名古屋市内にある演芸場を舞台に制作したストーリー。名古屋をベースにした「お笑い」を実在の芸人たちが参加して描きます。撮影場所の大須演芸場は制作と相前後して閉鎖、再開が決まったという激動の運命をたどっているので、経過を知っているオールドファンにはまた、違った視点で捉えられるかもしれません。

 このほか「プラネタリウムと冬の月」は幻想的なファンタジー作品。生まれて初めてプラネタリウムで星を見たのもやっぱり名古屋市内でした。

| 19:10 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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