2015年02月10日

東京の残像

 高校時代に通学の足となってくれた目蒲線(現目黒線)は,まだまだ非冷房、床板が杢目の旧式な3000系車両がほとんどでした.その目蒲線の編成の中に、たった一本だけ,ステンレスボディの冷房車がありました。遭遇する確率は一割以下、炎天下の真夏日なんかにたまたま乗り合わせると,もの凄く得した気分になったものでした。
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 やがて目蒲線は目黒線となって地下鉄と直通運転をはじめ,車両も全てステンレス化、もちろん冷房も標準装備です。そしてあの頃の名残を僅かに残した7600系(当時の7200系)がたった一編成だけ今も池上線に残っています。しかし,その長かった旅路ももうすぐ終着,製造からは40年以上が経ち、後進に道を譲る時が来たようです。今月中には東急線から姿を消し,形式がひとつ減ることになります。

| 12:43 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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