2015年02月16日

フレンチの神様、お気に入りの

 ビールもウィスキーも麦芽を発酵させるところまでは同じです。蒸留した原酒を長いあいだ樽に貯蔵しおくとウィスキーのモルト原酒になりますが、そこまでの設備投資はビール事業に比べるとはるかに大規模。大正時代、単身スコットランドに渡りウィスキー作りを学んだ竹鶴政孝、本当に日本でウィスキー生産、販売を軌道に乗せられると確信があったのでしょうか?当時まだ日本にはウィスキーの醸造所は皆無、輸入品と模造品が市場を占めていたはずです。
 しかし、洋酒が受け入れられていなかったかといえば左にあらず。既にビールは明治の時点で150もの醸造所が日本に存在したそうです。ひと瓶あたりの売価は今のざっと10倍、それでも人々はこぞってビアホールに通ったそうな・・・・・現在の恵比寿駅前にビール工場が出来たのもそんな背景から。鉄道沿線に工場建設したところはサントリーの山崎蒸留所にも似ています。やがて貨物専用駅は旅客営業も始め、あたりの地名も恵比寿と改められるようになりました。今、恵比寿ガーデンプレイスとなっている場所も平成の初めの頃はまだ都心には珍しいビール工場の敷地。再開発の槌音が響き、おしゃれな再開発タウンとして生まれ変わったのが1994年。埼京線の延伸もあって、人が集まる人気スポットに成長したのは周知のとおりです。

 今では地ビールが全国各地に多数存在しますが、ちょっと前まで日本市場はキリン、アサヒ、サッポロ等の四大ブランドで占められていました。中でもサントリーは比較的後発組,YEBISUビールがブランド復活を遂げたのは1971年のことでした。そんな恵比寿のイチバン新しいビールがこれ(まだ飲んでません)
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 巨匠ジョエルロブション自らも携わり、フランス産の麦芽を使った、香りが評判のビール・・・2月25日はヱビスビールの生誕を記念して、「ヱビスの日」として日本記念日協会に、正式認可されているそうです。

| 21:44 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦


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