2014年11月15日

命がけのヴィデオ撮影を公開中

 北緯38度よりも北にあって中国の南側にある国の闇市場、街中のゴミ捨て場で食べ物を漁る孤児たち、人身売買の容疑で公開処刑が行われる場に命令で駆り出された近隣住民たち、特等席は被告の家族、親族らだ。これらは隠し撮りのハイビジョンヴィデオカメラで捉えられた真実のあの国の姿。発見されれば,これも銃殺刑の受け、公開処刑の場に晒される危険を伴う,文字通り命がけの撮影。
 デジタル映像で再現された澄み渡った青い空のもと、駅に徘徊する孤児少年たちが革命歌を歌うことでいくばくかの対価を手に入れる。その寒空に響く澄んだうた声と青い空のコントラストが空しさを誘う・・・・・

 こんな、今まで誰の目にも触れなかった10時間あまりの映像が、30分に編集され、劇場公開中です。世界的に有名なマスゲームや、誰もが作り笑いの強大なパレードなどを東欧の友好国がフィルムに収めた併映の1989年頃の記録映画との対比があまりにも皮肉です。

タイトルは
「北朝鮮・素顔の人々」▽企画/アジア映画社(神戸市)は、記録映画「金日成のパレード」とともに。15日から28日まで東急百貨店本店そばの映画館「シネマヴェーラ渋谷」で初公開され、29日~(横浜市)横浜ニューテアトル
▽12月6~19日(大田区)キネカ大森にも

| 19:45 | コメント(0) | カテゴリー:吉田雅彦

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