2012年11月18日

シーキング製作記(4)

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ようやくヘリコプターらしい姿になったシーキング。
下地塗装の準備が整い、これからいよいよ塗装作業と
なります。

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胴体のあちこちに刺さっている楊枝は、バックミラーや
アンテナ類の小部品を取り付ける穴を埋めるための
ものです。

これをせずに塗装すると、スプレーの粉末塗料が穴から
コックピット内部に入り込み、キャノピーを内側から
汚してしまうため、塗装の際には絶対必要な措置です。

脚収納庫やフロートを兼ねるスポンソンは仮付けで、
塗装の際には取り外します。

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胴体底部はご覧のように、レーダーやアンテナ類の突起で
いっぱいです。

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こちらは、平行作業で製作しているチャンスヴォートF7U
カットラスです。
50年以上前にアメリカのレベル社が発売した古いキットで、
レベル社が50周年を記念して再販されたものです。

カットラスとは、カリブの海賊などが使っていた大型の剣の
ことです。

1950年代中期にアメリカ海軍に配備された艦上戦闘機
ですが、その得意なデザインが災いして事故が多く、
わずか3年で第1線から退きました。
アメリカ海軍で使用された艦上戦闘機の中で、唯一、
水平尾翼を持たない戦闘機です。

12月9日(日)から始まる横浜「人形の家」の展示会に、
シーキングと一緒に出品する予定です。
間に合うかどうか心配ですが・・・・・・

| 09:34 | コメント(4) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

田中さん、お疲れさまです。
作業も本格化、並行して製作、は色々ご苦労が多い事とお察しします。
カットラス、「特異なデザインが災いして3年で第一線を退いた」との事ですが、当時の状況としては異例、は予想がつきます。
後年人気を博しそうなデザインに思え、技術が伴っていたら定着したのかな・・・?と私見ですが感じます。

投稿者 ちなみん : 2012年11月18日 12:11

ちなみんさん、ありがとうございます。
カットラスは、確かに今見ても古さを感じさせない斬新なデザインですが、こうした翼型は高揚力装置であるフラップを大幅に採用することが出来ないため、離着艦する場合は迎え角を最大限に利用することになります。
ところが、こうすると機首を目一杯上げなければなりませんので、前方視界が極端に悪くなり、それでなくても離着艦しにくい空母での運用では事故が続出することになり、結局、短命に終わりました。
完成すると分かりますが、このカットラスは前脚が異常に長く、地上姿勢では機首を上げた斜めの状態になります。

投稿者 ホヅミ : 2012年11月19日 10:37

唯一水平尾翼を持たない・・・・田中さん、曰く付きのスカイレイをお忘れでは?!そんな突っ込みをする暇があったら自分のシーキングを早く作れって逆に突っ込まれそうですが・・・。

投稿者 桜井健雄 : 2012年11月21日 11:21

桜井さん、ありがとうございます。
曰く付きのスカイレイはほとんど完成していて、あとはデカール貼りと脚を取り付けるだけの状態ですが、なぜか棚上げ状態で、つい、その存在を忘れていました(笑)
申し訳ありません。
水平尾翼を持たない艦上戦闘機は・・・・・・
他にはないですよね!

投稿者 ホヅミ : 2012年11月25日 11:49

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