2011年04月24日

新DC-7C製作記(その2)

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今回も遅々として製作が進みませんが、機体の
主要部分の下地作りがほぼ終了しました。

このキット、メーカーのローデンとしてはおそらく
初めてのアメリカ製コマーシャルエアライナーだと
思いますが、意外と下地作りに手間取りました。

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主翼と胴体の接合部分には0・7ミリほどの隙間が
生じてしまったので、プラ板で隙間を埋めることにしました。
主翼付け根の白く見えるところがプラ版です。

昨今の超精密な国産のプラモデルでは、このようなことは
ほとんどありません。

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次は、櫛ではありません!難関のプロペラの製作です。
ご覧のようにこのキットは、プロペラブレードが1枚ずつ
別パーツになっています。

DC-7Cは4枚プロペラでエンジンが4つ搭載されていますので、
合計16枚のブレードを1枚ごとにスピナーに接着しなければ
なりません。
(このキットにはプロペラ先端の形が異なる2種類のブレードが
用意されています)

しかも、国産キットのようにプロペラのピッチがしっかりと決まる
取り付けピンもありませんので、4枚のブレードのピッチを
揃えるのが一苦労です。

厚紙か何かを利用してゲージを作って分度器で角度を確かめ
ながら取り付けることになりそうです。

プロペラ戦闘機だと1つで済むのに、これを4つも作らなければ
ならないのが旅客機のやっかいなところです。

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機首部分は海外のプラモデルキットによく見られる
風防部分がクリアーパーツでボディーと一体成型されています。
(ハセガワの旅客機シリーズは風防部分だけ胴体に組み込む
ようになっています)

胴体部分との境目にわずかな段差が生じますので、これを
瞬間接着剤やパテを使って整形しておきます。

このほか、エンジンナセル部分の整形などを行ってどうにか
下地作りが出来上がりました。

この後は、サフェーサーで下塗りして表面を整え、いよいよ
最後の塗装仕上げです。

ロッキード・スーパーコンステレーションと共に、ジェットライナー
が登場する直前のわずかな時代を駆け抜けたダグラスDC-7C。

ライトR3350ターボコンパウンドエンジンのトラブルに悩まされ
続けた生涯でしたが、その完成された美しさはミロのビーナス
にも勝るとも劣らぬものだと思っています(笑)

間もなく、ローデンのDC-7Cは日本航空のデカール版も登場
するので楽しみです!

| 09:31 | コメント(6) | カテゴリー:田中穂蓄

コメント

田中さん、おはようございます!!
「遅々として製作が進みません・・・」身につまされます・・・
起床して4時間経ち、今日は単純に考えればあと14時間、ですが、5日前より作業が溜まり「今日中に絶対終えなければならないが、果たして???」状態です。
いっそのこと、山に今日1日篭りたい心境です(苦笑)
今日は公休、買出しなどにも行きますが、集中して取り組めば絶対終わるのですが、自分の頭の中で整理出来てない事が最大の問題です。
取り組んでいる内容は違いますが、田中さんと共通するのは、「根気と集中力」ではないかと考えます。
田中さんがお作りになるビーナス、楽しみにしております!!

投稿者 ちなみん : 2011年4月24日 10:11

そういえば、ジブリの森美術館へ行った時のことですが
お土産売り場で 飛行機のプラモがたくさん置いておりました。
あれは宮崎監督の作品に登場する飛行機をモデル
にきっと作られてあるんだなぁーとは思いましたが。
お高いものからお手頃価格までいろいろあり
見るだけでもおもしろかったです。

投稿者 わたなべなおこ : 2011年4月24日 19:26

ちなみんさん、ありがとうございます。
仰るとおり根気と集中力ですが、どうも落ち着きません。
こんなことをしていていいのだろうかという申し訳なさがどこか心の片隅に存在しているからでしょうか。
今は、完成させて静岡ホビーショーでの展示をすることで多くの方々に楽しんで頂き、プラモデルを買って頂くことによって、少しでも復興支援に役立つことになれば・・・そんな風に自分を納得させて作る以外ないと思っています。

投稿者 ホヅミ : 2011年4月25日 10:18

わたなべさん、ありがとうございます。
ジブリでご覧になったプラモデルは、おそらく「紅の豚」に登場したポルコ・ロッソの愛機サボイアS21-Fとライバルのドナルド・カーチスの愛機カーチスR3C-0だと思います。
モデルとなった飛行機はイタリアのマッキM33とアメリカのカーチスR3C-2という水上機です。
プラッツという日本のプラモメーカーが発売したもので、私も購入しましたがまだ作っていません(笑)

投稿者 ホヅミ : 2011年4月25日 10:24

田中さん!!なんとバッキンガム宮殿の上空にアブロランカスターとハリケーン、スピットファイア飛来ですよ!(21:35jst)やりますねRAF.日帰りでも観に行ってれば良かった・・・・・と思いました@ロイヤルウェディング

投稿者 吉田雅彦 : 2011年4月29日 21:36

吉田さん、ありがとうございます。
そうなんですよ!!
私はその瞬間を見逃してしまったのですが、RAFが
バトル・オブ・ブリテンの勝利を記念して行ったメモリアル・フライトを再現したものです!
3機のパイロットのサイン入りのイラスト画を部屋に
飾ってあるのに・・・・・・残念!!!

投稿者 ホヅミ : 2011年5月 1日 12:58

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